「木の芽どき」の養生は?

昨日は、冬眠していた虫が穴から這い出す頃という意味の「啓蟄」でしたね。
今年の冬の寒さは厳しかったですが、確実に春の色も濃さを増してきています。



先日の健康教室では、春先の養生法をやらせて頂きました。
季節の変わり目は体調への影響が大きいですが、あえていうと、特にこの時期は

一年で一番体調を崩しやすい時期

とも言えます。



それはなぜでしょうか?




【四季の特徴】
  春・・・朝、生、風、温    散升    風:軽。高く舞い上がる、変化、揺り動かす
  夏・・・昼、長、暑、湿熱   拡散大   火:炎上、出血、熱性〜
  秋・・・夕、、涼      収降    湿:重。粘。下へ流れる、汚くにごる〜
  冬・・・夜、、寒、燥    収降大   燥:乾燥。潤わず〜
                       寒:冷。縮。流れが止む〜

春の説明は、その前の季節から考えるとわかりやすいです。
上記のように秋の「」、冬の「」というように自然界の万物は、秋冬の時期、収束したものが貯め込まれ養われる時期です。

植物は春に新芽を吹くためのエネルギーを「種」に集約しひたすら春を待ちます。
動物、虫は、春からの繁殖活動に備え、えさ、栄養を貯め込み備え「冬眠」して春を待ちます。

そして春になると寒い冬の眠りから覚め、万物が一斉に動き始め、新しい生命の誕生が見られる季節です。
秋冬、「内向き→←」「下向き↓↓」のベクトルに集約されていたイノチは、いっせいに「外向き←→」「上向き↑↑」に動き出します。
つまり実際的な現象としては、「冬眠から覚め外に出てくる」「土から上へ芽が出る」・・というようなことですね。



草木が芽吹くこの時期、人間の身体では陽気が強くなって肌がやわらぎ、体表が開いてきます。2月、3月冷え込む日に体感上やけに「寒く」感じるのは日々の気温差もありますが、
真冬モードでぴちっと閉じていた体表が開き始めたためなのです。

冬の寒さから身を守るために体内に貯め込み蓄積した脂肪や老廃物、瘀血(おけつ)を解毒することが必要となります(冬→活動停止ではなく種子、丹田が静かに養われる季節)
この時期の旬の食物、タケノコ、ワラビ、ゼンマイ、フキノトウ、タラの芽等々「苦味、エグ味」のきいた食物が解毒を促進してくれるのです。
(この時期、皮膚症状が出やすいのは、中の毒素が外側に表現されてくる自然な現象)


「旬」「その土地」の食物は、生命力が充満しているだけでなく、自然に生まれてくるのですから最も理に適った食材なのです。
(暑い時期、土地の食べ物は身体を冷やし、寒い時期、土地のものは総じてからだを温める性質をもっています)


ただし食べ過ぎず「適量、少量」というところがポイント。

「散(外向き)・升(上向き)」の性質をもつこの時期の食物は、食べ過ぎると総じて「逆上(のぼ)せて」しまうということです。このへんは現代栄養学にはないとらえ方ですね。
アトピーで真っ赤になっているような方は逆に要注意です。
少しややこしいのですが、全体として気を昇らせる性質をもつこの時期の食物ですが、「苦み」という味は気を下げ余分な熱をとり解毒してくれるので、
芽類でも苦みのあるものは、「少量」摂ることでのぼせやすいこの時期の養生となります。
なにごともほどほどにということですね。

あと少量の食事で肝臓に負担をかけずじゅうぶん働かせながら(解毒)、旬の食材の助けを借りながら身体作りができると、春への適応がスムーズになります。
(逆上せ→皮膚病、かゆみ、不眠、頭痛、首肩こり等)
まだ余寒厳しき時期でもありますので、感冒や咳にも注意が必要です。

おおざっぱにいえば、「春」という季節は、寒い時期に丹田・腎で養った生命力を肝臓系等で全身に巡らせる季節なので、五行で「春は肝の季節」と言われるのです。


それからもう一つ。

冷たい空気は下へ、温かい空気は性質上「上へ行きます」。
言い換えると上昇気流が発生しやすい時期。
この時期、まだ地面は冷たいのに空気は温んできますから、部屋の内も外も足もとが冷えて頭の方はぽわんと温んできます。

つまり本来健康上望ましく自律神経の働きやすい「頭寒足熱」の真逆状態に上昇気流とともに常にさらされるので、一年で一番体調を崩しやすい時期ともいえるのです。



・・というわけでこの時期の特徴を整理すると、

一年で一番「逆上せ」やすい季節
肝臓が季節適応のポイント

ということになります。


春先が昔から「木の芽時:このめどき」といわれるのは、前述の理由のほか進学、進級、異動、昇進など多いこの時期、社会的適応障害によるストレスが重なりやすい点が加わり、
自律神経失調、精神的アンバランスが生じやすく体調を崩しやすい頃合いという意味でいわれているのですね。例えば、「奇行に走る人がでやすい・・」というのもこのへんの要因によります。




最後にこの時期のセルフケアの要点を。


「頭熱足寒」(上実下虚・逆上せ状態)→「頭寒足熱」になるよう過ごすことがポイント。

肝臓に負担がかかり過ぎないよううまく働いてもらうようにする。


足湯・脚湯・半身浴(つまり部分浴)など

足下・下半身の防寒、靴下の重ね着(絹、綿など)、ヒートテックズボン下など。
こんにゃく湿布、電子レンジ式湯たんぽ、貼るカイロの活用もよい→仙骨、へそ下、足裏など。

0食 
解毒:タケノコ、ワラビ、ゼンマイ、フキノトウ、タラの芽などを食べ過ぎない程度適量
肝臓と同時に腎臓・丹田系等を強化し、のぼせ対策になる以下の食品もおすすめ
黒い食品(黒豆、黒ゴマ、黒米等)ネバネバ食品(山芋、納豆、海草類など)

た搬料犧
ウォーキング、スワイショウ、ヨガ、体操全般、笑い(横隔膜、身体の中央部が弛む)、各種呼吸法、自律訓練法など



セルフケアで上手にこの時期を過ごされてみてください(^_^)♪

 

*2013/03/25加筆修正

at 12:12, くさのね, こころ・からだのこと

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らくだの涙と九鍼

昨晩、NVC仲間との楽しい時間ででてきた映画「らくだの涙」の話。




 



10年ほど前に観て感動した作品です。


作品はモンゴル遊牧民の生活が舞台。
難産の末、育児拒否になってしまった母親らくだに音楽のチカラでアプローチする様を描いたドキュメンタリーの名作です。

久しぶりにクライマックスシーンの馬頭琴と唄を聴いてウルウルきてしまいました(:_;)
→ 動画

上記リンクはクライマックスシーンのみです。
できればDVD等でゆっくりご覧になることをおすすめします(^ ^)




この作品の馬頭琴と唄のように、本来もっている自然の大きなチカラを引き出せるように九鍼ともぐさを
扱っていけるように(時にはあえて使わず^ ^)なりたいものです。


at 21:21, くさのね, こころ・からだのこと

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NVC初体験してきました!

東京九鍼会特別コースで「傾聴」の講義を担当されているつばさ先生に教えて頂いたNVC
(Non-Violent Communication,非暴力コミュニケーション)のワークショップに先日参加してきました。


情報を頂いた時は、???という感じでしたし、なにしろ今年の大仕事@学会の直前!!というところで、うーむダメかな・・と
一時はあきらめかけていましたが、ググったりして以下の説明文など読んでいるうちに気が付けば
あっという間に参加を決めている自分がいました(笑)



以下、Learning NVC Projectサイト説明より:

コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ちながら、お互いのニーズが満たされるまで話しあいを続けていくという、
共感を持って臨むコミュニケーションの方法です。

カール・ロジャーズ博士の弟子のマーシャル・ローゼンバーグ博士によって体系づけられました。

マーシャルは、どんな困難な状況に陥っても尊厳を失わない人たち(近年なら、マザーテレサ、ガンジー、キング牧師等)が
どうしてその状況を乗り越えて来られたのか?について研究して次のような発見をしました。


彼らの使う言葉・話す言葉が他の人たちとは異なる!

そしてそれを誰でも使えるように体系付けました・・・






会場は以前から一度行ってみたかった穂高養生園さん。



ちょうど森が色づきはじめ、スタッフの方も「ここまで夜空の星がきれいに見えることもそうないです」とおっしゃるほどの絶好のお天気。



会場の木と人カフェの2Fのホール。
森の中の素敵な会場でした。



ワークショップの内容は期待以上のどストライク(^_^)♪

普段の臨床をはじめ、様々なコミュニケーションで即応用し始めていける内容でした。
(始めやすいけどもちろん奥深いんです・・)



内容やワークショップの雰囲気は、穂高養生園のスタッフさんブログでも紹介されています。
なんだか怪しいイデタチで登場していたりしますが(笑)


ファシリテーターは、ケンさん、オルガさん、そしてなんと大好きな歌い手さんであり、近年アレクサンダーテクニークやNVC
を本格的に学ばれている鈴木重子さん



思わずかみさん共々一緒に写真を撮っていただきました(オルガさんこの時おられず残念)





プログラムは屋内だけでなく、近くの原生林まで歩きつつも行われました。
森の中、2人1組でやった「木と風のワーク」はとても心地よく印象に残っています。




今回、穂高養生園さんは初めて訪れましたが、とても癒されたの一言。
学会準備でボロボロのカラダとココロに束の間の癒しを頂きました。


とにかく食事が美味しい♪





動物系を一切使用しない食事でここまで美味しいお料理は初めてです。
エネルギーの高い食材は、普段食べているソレと全然別物でした。




素敵なプログラムを楽しく提供頂いた講師のみなさん。
自然体であたたかくご一緒できた参加者のみなさん。
細やかな配慮を頂いたスタッフのみなさん。

なにより参加のきっかけを頂いたつばささんに感謝です。




 

at 17:17, くさのね, こころ・からだのこと

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「聞かせていただき合う研修ワーク」に参加してきました。

敬愛するカウンセラー、シンさん、敬子さんご夫妻によるかなりdeepな研修に奈良まで参加してきました。





以下研修の概要:シンさんブログ より

引用開始:

〜 聞かせていただき合う研修ワークのご案内 〜 主催:カウンセリング座房
 
 「言葉の姿は似せ難く、意は似せ易し」という、世間の常識とは真逆とも言える本居宣長の言葉を引用しながら、かの小林秀雄氏が「言葉とは絶対的な動作の姿である」と迫り伝えたがっていたところを、生身と生身のカウンセリング研修会を通して分かち合ってくださった故岩下榮次先生。この岩下榮次先生直伝のスタイルにて、自他のけじめをしっかりとつけながら、お互いのところをお互いのところとして聞かせていただき合う研修ワークを、みなさま方とご一緒させていただきたく、ここにご案内申し上げます。
 
 聞かせていただくときの礼儀作法という観点から言えば、この研修ワークにおいては、次に挙げるような数々の無礼や不作法に気づいては、そのたびに自身の姿勢や態度の変容を迫られるというような教室的ないし道場的側面もあり、多少は窮屈な思いをされるかも知れません。
 
 無礼や不作法になりがちな姿勢や態度の例としては、,海舛蕕妨世ながあるにもかかわらず、相手を質問責めにしてしまう。∩蠎蠅慮斥嫩未蠅砲亙垢ずに、余計な深読みや解釈に固執する。A蠎蠅里箸海蹐鯤垢せていただくよりも、相手を論破したり説得することに情熱を燃やしてしまう。ち蠎蠅慮斥佞某発されて、すぐに自分の話をはじめてしまい、そのまま相手のところに戻って来ない(お話どろぼう)。チ蠎蠅聞いてもらいたがっているところではなく、話の枝葉末節にこだわりつづける。Α峪笋呂△覆燭里箸海蹐髻舛畔垢せていただきましたが、よろしいでしょうか?」と確認もせず、「あなたは〜と言った」と決めつけてしまう。聞きっぱなしのままレスポンスを何もせずに放置してしまう。相手の話に登場した人物たちの立場になって、相手に解説じみた説明や説得をしてしまう等々、その他にもいろいろあると思います。
 
 もちろん、上記のような姿勢や態度は絶対的な禁止事項などではなく、ときにその目的や状況次第では有効な手立てともなり得るのですが、お互いに「聞いていただけたなぁ」となるかどうかというところで言えば、ほとんどの場合は無効であるどころか逆効果でしかないので、ご参考までに列挙させていただいた次第です。ちなみに、話すは放すでもあり、その本質もまた、自分が自身を(あるいは自身に)聞かせていただく…なので、上記のような無礼や無作法に無自覚であることは、結局は自分自身に跳ね返ってきて、自分自身を見失ってしまうことの大きな要因にもなりかねません。
 
 研修形式としては、みんなで輪(円)になって座り、ともに呼吸しながら、どなたかがご発言されたときに、その方のところを他の方が聞き手となって聞かせていただくという作法を丹念に繰り返していきます。このとき、自発的に聞き手となるような動きがどなたにも見られないときには、「○○さん、聞いて差し上げていただけますでしょうか?」と、世話人から聞き手の方を指名させていただきますので、あらかじめご了承ください。また、どなたからも自発的なご発言がないときには、そのときの世話人の直感にしたがって、どなたかにお声をかけさせていただく場合もあるでしょうし、あるいはそのまま、沈黙を(あるいは沈黙に)聞かせていただくことになる場合もあるでしょう。
 
 このような形式においてこのような作法を繰り返していくなかで、どうにも聞かせていただけなくなったりした場合など、世話人は必要に応じて適宜介入させていただきますが、このようなプロセスを経ることで、いったいどのようなところへと向かい迎えられてゆくのか…。それは、残念ながらというか、幸いにもというか、前もってお伝えすることができません。まさにそのときかぎりのそれぞれの方々のかけがえのないお味わいや感慨として、肯定や否定やその他を一切問わず、お聞かせいただければうれしくありがたいです。

・・以上、カウンセリングやセラピーの技法や技術が百花繚乱のこの時代にあって、あえてその原点とも言える「聞かせていただく」だけに特化した本研修ワークへのご参集を、心よりお待ちしております。

引用終了



「生身と生身の人間」が一からどのように信頼関係を築きあげていけうるのか・・

「自他のけじめをちゃんとつけながら」聴かせて頂くとはどういうことなのか・・

そもそも「寄り添う」っていうけど、それをどのようになし得るのか・・



今回この研修ワークを企画された原点として・・

どんなにすぐれた技法、テクニックがあっても、建物の基礎、土台にあたる部分がしっかりしていないと、その上に乗っかってくるせっかくの高度なテクニックも活かされない・・・

・・このような思いで企画されたと世話人のシンさんが最初に語ってくれました。



2日間、朝から夜まで行われた濃密な時間を終えた時、シンさんの最初の思いの一端がなるほど染みこんできたような気がしました。



・・終わってみると、とても2日間とは思えないほどの重奏的な学びの余韻が心地よい疲労感、充足感とともに、ただただありました。(最初は緊張さんと汗さんとともに呼吸も浅くなりがちでしたが・苦笑)




感想は・・なかなか衝撃度が高く言い表せる感じではありませんが、あえて言いますと・・


「臨床」というものの基本、原点をあらためて思い知らさせてもらった。
(例えば・・「治療の原点は手当てです」みたいなことを言って、その「手当て」の部分はあたりまえに通り過ぎてしまい、その先の知識、テクニックに進んでしまいがちだが、この通り過ぎがちな部分の本質を丁寧に味わわせてもらった感じとでも申しましょうか。テクニックではなく「作法」というニュアンスが、相手と自分をより尊重している感じがしてとてもしっくりきました。)

想定外のあたらしい自分に出会ってしまった(おなかの人)

聞かせて頂きあうという原点を輪になって共有する中で、自分の中の声を丁寧にどれだけ聴かせていだけるかということの大切さを、あらためてより精緻に再認識させて頂けた。


まだまだたくさんあるのですが、とりあえずこのようなところでしょうか(^^)



at 23:11, くさのね, こころ・からだのこと

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"Children Full Of Life"

前回投稿に続きまたまた動画のシェア。
敬愛するY先生より素敵な動画をご紹介いただきました


ネットで調べてみると、金沢の小学校のクラスを取り上げたカナダのドキュメンタリー番組の一部みたいですね。




大切で繊細な気持ちを自然に友達と共有(シェア)できる。





「安心で安全な場」をつくる先生の在り方が、あたたかいファシリテーターという感じで、子ども達の豊かな表情にほっこりします。 


またまた涙腺ゆるゆる。

*英語がわからない方でも、みていると内容はわかりますよ(^_^)




at 18:18, くさのね, こころ・からだのこと

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気持ちをHUGする

私たち夫婦の大切な友人Fさんから素敵な動画を教わりました


こんな風に、自分の中の怒りや悲しみ無力感など、いろいろな気持ちをHUGできたら世界は平和になりますね(^_^)♪ 










at 10:21, くさのね, こころ・からだのこと

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夫婦げんかのポイントは「ガイザイカ」

ずばり、最近のマイブームは、「外在化・ガイザイカ」です。





これではなんのこっちゃわかりませんね(笑)

自分の内側にあるものを、とりあえず外においてみる。表現してみる・・
絵を描いたり、楽器を演奏したり、ダンスすることは身近な「外在化」の例かと思います。



私の最近意識している「ガイザイカ」は、主に気持ちや、カタチにならない内的なモノ、もやもや・・。上手な外在化を意識するのが最近のマイブームです(ジミやなぁ・笑)

わかりやすいところでは、友人間やカウンセリングで話をして、それを聴いてもらうと、悩みなど解決した訳ではないのになんだか楽になるという・・例のあの感じですね(´∀`)


外在化というと地味な表現ですが、みなさん結構自然に日常でやられているのではないでしょうか。

人前で話す時緊張するというのは、しばしば経験することですが、この「緊張」を内側に押し込めながら、「悟られずにうまくやろう・・」とすればするほど、
なかなかうまくいかず余計緊張のスパイラルにハマりどつぼ・・なんて経験はみなさんあるのではないでしょうか。
こんな時、「いやぁ、たくさんの人の前で話すなんて緊張しちゃいますねー」なんていうと、緊張が逆にちょっと落ち着いてくる・・
これなど経験的にやられる「外在化」の効用例ですね。



もちろんなんでもかんでもいつでも「外在」させればよいという話ではありません。


上手な外在化のポイントは・・

ソレを行っている自分を「客観視している自分」を意識すること。

自分と他人の外在化したモノを、とりあえず善悪の判断を横に置いて「興味深く眺める」。


・・ということかと最近学んでいます。




夫婦げんかで例えると・・

「てめぇ、ふざけんじゃねぇ!!!」

というのは、
怒りに「乗っ取られながら・・」、つまり客観視視点のない外在化。

「いまあなたに、強い怒りを感じているんだよね」

というのは、どこか怒りを感じている自分・・を「眺める自分がいながら」表現している。


同じ怒っていても後者の方が、反応合戦にならず建設的なプロセスにいく「余地がうまれる外在化」となる訳です。

そんな風にできるわけないじゃん!!!という向きも多いかと思いますが、意識しているとだんだんガイザイカ上手♥になっていけるんですね。
グチを言いたい時もだらだらと言うより、「グチ聴いてくれるかなぁ?」と切り出せたとしたら、双方今までより気持ちよくやりとりできるかもしれません(^_^)



先日は、我が家でも結構ヘビーなやりとりが勃発いたしましたが、たまたま翌日がコンステレーションワークの勉強会日だった為、さっそく仲間の協力を得て、
やりとりの構図を代理人で外在化配置!

長期戦覚悟でいた案件が、翌日夜にはほぼ解決プロセスに向かいました(〃uдu)-зホッ


人形で表現するイメージ




みなさんもぜひお試しを!


 PS.私は残念ながら観ていなかった今年ブレイクのドラマ「家政婦のミタ」。
今朝たまたま人気場面ランキングを観ていたら、一位は「感情を表に出さないミタさんが、過去を初めて語るシーン」だったそうです。
ああなるほど、これも外在化だなぁと思った次第です・・

at 15:52, くさのね, こころ・からだのこと

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臨床力をあげるヒミツって?

先日は、東京九鍼研究会特別コースで、ファミリーコンステレーションとそのエッセンスをベースに、丸一日進行役をさせて頂きました。


Nさんに激写されていた1カット(^^)


とても濃密なエクササイズを中心に体験型ですすめていきましたので、終わりの頃にはみなさんなごやかな笑顔とともにかなりおつかれのご様子(^^)

臨床、対人援助の「場」を構成する非言語の重要な要素、リソースをひたすらシャワーのように”体感”して頂くプログラム。
東洋的臨床における「神」の概念にも通じる要素。
東洋医学的なものとは、別の視点の視診・・・等々にも通じるエッセンスが新鮮なことと思われます。

当日は30人ほど参加されていましたので、多人数ならではのイノチの繋がりを実感頂くワークもご体験頂き、多くの方がとても感慨深かったとシェア頂きました。

それぞれ感じ方に差はあられつつも、みなさんの臨床の現場に、この日の体感がそっと染みこんでいかれるといいなと思います(^^)



臨床の現場で何が本当のリソースになりうるのか。
関わりの中で何が「効果」に結びついているのか。



基本技術の研鑽はもちろん必須な訳ですが、時に視野や視点を大きく変えてみることの大事さも大切にしたいものです。



以下は、当日ご紹介させていただいた元大阪大学総長で臨床哲学者の鷲田清一さんの言葉より

引用開始
 看護や介護の現場で、しばしばケア関係の逆転が起こるという。鷲田さんはケアを「支える」という視点だけではなく、「力をもらう」という視点から考える必要があるという。
また「他者の意識の宛先になる」ことがどれだけ人に生きる力を与えるか、とも。

 「生きる力というのは、自分の存在が他人の中で意味があると感じるところから生まれます。実際私が経験したことですが、手術で入院していたとき、ナースの見習いの女性が
毎日お昼ご飯が済んだころ私たちの病室にやってきて、締めたカーテンの中に入っておじいさんの上にうつぶせになって30分ほど昼寝していくんですね。はじめは何て横着なナース
だろうと思っていたのですが、いつも朦朧としているおじいさんの目がパッチリし始めた。彼女が昼寝している間、廊下のほうを横目で見ながら起きているんです。
たまに手で彼女の背中を押している。看護師長に見つからないよう監視しているのです。おじいさんは24時間要介護で見舞いにきてくれる家族もいない。やんちゃなナースが
覆いかぶさって昼寝をして、おじいさんは生きる力をもらったんですね。足に人の重みを感じ、自分が他人を支えていると感じた。また、自分が見ていないとこの子はだめになると感じた。
つまり、自分の存在が他人にとって意味があると感じられるとき、人はこんなにも力が出るのだということですね」
引用終了
東本願寺広報誌『サンガ』インタビューより




さて、7月に引き続きましてシステミックコンステレーションのワークショップを、12月に行わせていただきます。

日常の慌ただしさを離れて、静かにおだやかに座ってみたいなという方におすすめです。

******************************

■日 時:2011年12月7日(水)10:00〜18:00
■会 場:JR亀戸駅付近(お申し込み頂いた方に地図・詳細をお送りします)
■参加費:15,750円  
  
ファシリテーター:間  純一郎



【お申し込み・お問い合わせ】間(ハザマ)まで。postmasterアットマークkusanonekko.com

******************************
 

at 08:24, くさのね, こころ・からだのこと

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涙のチカラ

「泣ける強さと泣けない弱さ・・」



サッカーw杯南ア大会キャプテンの長谷部誠選手と阿部勇樹選手がTVで対談していて出てきた言葉です。

ゲームの一場面で阿部選手が泣いていた時の話で、「あの時僕は泣けなかったんだよね〜」と
話ながら、長谷部選手はこの言葉を出されていました。


20代の若さとはいえ、日本代表チームにまで行く選手ですから、涙を流した後に本来のしなやかさと強さを
心身が取り戻せるということを経験・体感的に知っているんですね。へぇーと思いながら観ていました。





特に男性は、「おとこのくせにめそめそ泣くな!」なんて言われて育てられがちですから、感情表出を
止めてしまうことが上手な方の方が一般的に多いのではないでしょうか。
かくいう私もそうでした…

でも、状況がゆるせば必要に応じて泣ける方が心身にとってはいいんですよ。
笑いと同等もしくはそれ以上に免疫力も上げてくれます。
脳内ホルモンのエンドルフィンも増加することがわかっています。


もちろん泣けない状態が悪いとか無理に泣けという話ではありません。
その状態自体のプロセスには意味がありますし、そのプロセスを経ることが必要な場合もしばしばあります。



あるケースでは・・
震災後、すっかり無表情で元気がなくなってしまったおばあちゃんに対して、お孫さんが、

「おばあちゃん、好き!」

と言いながらほっぺたにチュッとしたら、たちまち涙を流すことができたという話も聞きます。



かみさんの母親は、100歳になる母親を自宅介護していますが、先日は涙に関してとてもすてきな体験をしたそうです
 → 母力



私自身も、先日とある勉強会で、最近胸の辺りでざわざわと浮上していたテーマを扱ってもらって、
温かい涙を久々にたくさん流すことができました。

信頼できる学びの仲間とつくる安全な場で、安心して感情を表現できる有り難さを常々感じております。



「涙の数だけ強くなれるよ アスファルトに咲く花のように・・・」岡本真夜

at 18:53, くさのね, こころ・からだのこと

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症状・現象の背後にあるもの・・

ずっとうつ状態が続いている、もう数年ひきこもり生活、自殺願望がある、理由がよくわからない罪悪感の存在、
不定愁訴で長期休職している、ストレスでひどくなるアトピー性皮膚炎・・



身の周りにみかけるこれらの症状、現象は本人も家族も一見理解しがたいものが多かったりしますね。

最近では、お医者さんも病名をつけるのに困って、「自律神経失調症」、「身体表現性障害」なんていう
それらしいカテゴリーにとりあえず入れられて、薬を出されて様子をみている・・
というような状態で、当院にみえる患者さんが増える傾向にあります。





一般にあまり認識されていませんが、心理要素の多いこれらの状態に鍼灸治療は非常に有効な
場合が多いです。
心は複雑に絡まっていても、「身体という自然」が調ってくることで、心理状態が本来の健やかさを
取り戻していく訳ですね。

経験的に申し上げて、上記のような患者さんは継続的治療によって2つの方向性に進んでいく感じです。
―々に改善し、そのまま心身健やかになり、本来の生活や復職へと向かう。
△なり身体的に楽になるが、残りの数割のパターンからもう一歩抜け出しづらい。
ただしカウンセリングやワーク等でパターン(無意識)をみつめる余裕が持てるようになる。


「病は気から」とはよくいいますが、身体は本当に人間の無意識(心)の状態を反映しているもの
であると、知れば知るほど思います。
こちらとしては、一見「身体の」治療をさせて頂いているようで、実は身体というカタチを通じて、
その方の「こころ」「気持ち」等々に触れさせて頂いているのだなと、改めてつくづく感じる最近です。



2007 コンステレーションワークのコングレスのあったケルンにて



さて、上記△里茲Δ癖々に、状況に応じてお勧めしている心理療法ワークショップのご紹介です。



この症状は、本質的になにを伝えてくれようとしているのか。

起こっている症状、現象、感情等の背後になにがあるのか?

本来のご自身のチカラの源泉はどこにあるのか。

どの方向を大切にしていけばよいのか。




この部分にスポットをあてて、善悪の判断から離れて、ただただ興味深く眺める。
日常の慌ただしさを少し離れて、静寂さとともに、丁寧にみていく。感じていく。

普段なかなか感じられない静けさとともに、想像よりも温かいなにか、安心に触れる時間になるかと思います。


もちろん前述の方だけでなく、ココロとカラダ全般に興味のある方でしたら参加大歓迎です。

「なかなか一生のパートナーが見つからない」
「家族内や職場の人間関係で悩んでいる」
「お金や豊かさと自分の関係を深く知りたい…」

などのよくみかけるテーマの背後をみつめることにも、たくさんの示唆が得られたりします。



震災と原発で激変している現在、なにが本当に大切なのか見えにくい時代だからこそ、いったん静かに座ってみませんか。



ご関心のある方はご連絡くださいませ。


******************************

■日 時:2011年7月27日(水)10:00〜18:00
■会 場:JR亀戸駅付近(お申し込み頂いた方に地図・詳細をお送りします)
■参加費:15,750円  
  
ファシリテーター:間  純一郎



【お申し込み・お問い合わせ】間(ハザマ)まで。postmasterアットマークkusanonekko.com

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at 14:36, くさのね, こころ・からだのこと

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