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食べ物と健康

患者さん 「風邪予防にビタミンCを摂るために、毎日みかんを食べているのですが、風邪をひいてしまいました・・」


わたし   「どのくらい食べているのですか?」


患者さん 「1日5個くらいでしょうか・・」


わたし   「・・・」 













・・こういったことは意外とあるものです。

現代では、食べ物を考える時に基本が「栄養学」になっています。



1日の摂取カロリーは・・

微量栄養素が不足しています・・等々



栄養学自体を否定するつもりはありませんし、食物を考える上での基礎知識として重要なのは間違いありません。


しかしながら「食べ物と健康」を考える際には、まったく不十分な情報と言わざるを得ないのです。

栄養学的に、みかんなど柑橘類はビタミンCなど豊富ですが、漢方的には「身体を冷やす」食品です。
冒頭の患者さんのケースでは、風邪対策という目的を考えれば、


ビタミンC摂取のメリットより、身体を内側から冷やすデメリットの方が大きい
(結局、免疫力は下がってしまう)

ということになります。





漢方的食養の世界では、食物の性質を例えば・・:


温めるのか、冷やすのか?

潤わせるのか、乾燥させるのか?

逆上せさせるのか、逆上せを下げるのか?


等々の分類でみていきます。



サプリメント的な、「これさえ摂っていれば健康・安心!」的な単純なものではありません。
身近な食品でさえ、体質や状態により「薬」にもばれば「毒」にもなる訳です。

潤わせるのか乾燥させるのかなど、例えば美容にとっては大きな要素ですよね!






例えば、年末年始食べる機会の多い「お餅」。

基本的に白米に比べて、「温める」作用がありますから、寒い季節、また冷え性の人などには
オススメの食材ということになります。
ただし、冷え性の人が膀胱炎などになっているとすると、とたんに要注意な食になってしまいます。
温める性質が炎症を助長し、さらにモチゴメの利尿抑制効果がどんどん利尿して治癒していきたい方向を
妨げてしまうからです。

身体のことに直結するような性質なのに、栄養学では問題にされませんね。
病院でも通常注意されません。



また一般的に、乳製品は健康に良いというイメージを持たれていますが、漢方的には身体を冷やす性質があります。

ヨーグルトなど発酵食品として腸内細菌やお通じの面でのメリットももちろんある訳ですが、強い冷え性の女性が毎朝
健康のためにと食べるということは、はたしてトータルで健康や美容のためになるのか?


実は、とっても大きなこと なんです!









『台所漢方』根本幸夫監修 金森養斉/古尾谷不二著 緒方出版
は発売以来90万部を超えるという隠れた名著です。



各ご家庭に1冊ぜひ置かれてみてください(^^)



at 13:15, くさのね, 草の根文庫

comments(4), -, - -

comment
くさのね, 2011/01/01 9:05 AM

M-PROさま

ごていねいにどうも有難うございますm(__)m

こちらこそ、たくさんお世話になり、有難うございました!

M-PROさんといると楽しいです!!

本年もよろしくお願いいたします。

M-PRO, 2010/12/31 5:40 PM

くさのね先生

こちらのコメント欄から失礼いたします。

今年も先生には公私ともに大変お世話になりました。
ありがとうございました。
来年もご面倒をお掛けすることが多々あるかと思いますが
よろしくお願いいたします。

良いお年をお迎え下さい^^

くさのね, 2010/12/28 9:01 AM

しま先生

コメント有難うございます。
おっしゃる通り、端的に伝えるのは難しいですよね。

オススメの本だったり、実感を想像しやすい例だったり「効率のいい伝え方」のバリエーションを少しずつ増やしていくしかないですよね。

しま, 2010/12/27 10:06 PM

今のその方にいい食べ物が、ずっといいというわけではないことを伝えるのには時間がかかりますよね〜

いいものが変わらないならなら楽だし、私自身がせっかちなので手っ取り早い効果を期待する気持ちも分かるのですが。