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日本独自の刺絡鍼法「細絡刺絡」

先日11日日曜日は日本刺絡学会・基礎講習会の3回目。 
「細絡刺絡」の講義を担当させて頂きました。





太古のむかしから東西両半球に存在していた広義の瀉血療法。

その後、それは東洋においてのみ、人間観から対象部位も目的も道具も出血量も異なる治療技術として独自な発展をして「刺絡」というカタチで
鍼灸医学分野の中で洗練されていきました。


刺絡(しらく)鍼法は、大別して「井穴刺絡」、「皮膚刺絡」、「細絡刺絡」の3つに分けられます。

その中でいわゆる細絡を対象とした刺絡療法「細絡刺絡」は、まったく日本独自のものなのです。
臨床上必要な場所に細絡がみつけられる場合は、患者さんに最小限の負荷でとても大きな効果をあげることもしばしばです。

この技術を理論・実技面から丁寧に教わることのできる学会の公式基礎講習会は、鍼灸師、鍼灸学生さんにとって非常に貴重な機会かと思います。


以下、日本刺絡学会FACEBOOK公式ページの講義風景投稿より。
過分なご紹介をして頂いています。


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猛暑の8/11東京講習会は三回目を迎えました。

午前中は間先生による細絡刺絡の講義と、関先生による刺絡の歴史の講義でした。午後はグループにわかれての細絡刺絡の実技演習でした。

6月の井穴刺絡、7月の皮膚刺絡と刺絡の根幹をなす療法の講義を経て、今日は日本独自の刺絡鍼法である、細絡刺絡にフォーカスのあたった内容となりました。

午前の最初は、まろやか風味を醸し出していらっしゃる間先生による細絡刺絡の講義。、
 まず、動静脈吻合枝のバイパス(側副路)である細絡について。そして素問や霊枢など中国古典にみられる細絡と同意義の血脉各種の説明、江戸時代の刺絡療法の中興のひとり中神琴渓のみた細絡。細絡が出易い状態、頻発部位、出現の機序に加えオーバードーゼの出たときの対処法、刺絡療法の向かない状態、細絡刺絡に用いられる鍼の形状などについて、実際の臨床での事例を交えてご説明くださいました。
 間先生の講義中に時折織り込まれる例えは、あまちゃんの花巻さんのように、わかる人には的中なスパイスがカレーのように味わい深く効いています。

午前の最後は、わずか1時間弱の間に、漢代から清代までの数千年間の刺絡の歴史、そして日本における刺絡の歴史を盛り込んで講義してくださったのは、関先生。
 学会の学術部長でもいらっしゃる関先生には1時間は短すぎるご様子でしたが、宋代、明代そして日本の江戸時代の中神琴渓の細絡観と工藤訓正先生の細絡観の合致など壮大な歴史の中から刺絡療法にとって重要なポイントに焦点をあてて講義をすすめてくださいました。
 砭石から始まり、鋒鍼、ひ(金皮)鍼、三稜鍼にいたる鍼の変遷のお話も古典と道具に造詣の深い関先生ならではのご講義でした。

 講習を終えて回答をいただきましたアンケートに、細絡を見つけることが難しいとのコメントがいくつかみられました。

 細絡発見マスターの道の一歩は、観察と酒精綿を上手に使うこと、そして見つけたら素早くマーキングすることから始まります。日々の臨床で頻発部位である肩甲間部、腰仙部、膝周りなどをしらみつぶしに観察して目を養ってください。
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at 10:10, くさのね, 鍼とお灸のソフトとハード

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