2011.09.26 Monday
カレーの師匠は・・
趣味と実益のお話し。






サラリーマン時代から、素人の趣味でカレーをよく作っています。
日本の給食・キャンプカレーみたいなのも大好きですが、やっぱりインド寄りなタイプの方が好みでしょうか・・
そのうち自分で作ってみたい!!
・・なんて色気もでてきて、それこそ最初の頃はやたら玉ねぎをじっくり炒めればOKだろうとか、なんだか怪しい出来映えに、
当時、父親も食べさせられて「うーん!?」みたいなこともあったように覚えています(苦笑)
その後、モルディヴで3年間、ほとんど毎日のように鰹カレーを食べる生活に入りましたが、飽きる気配がありません(汗)
モルディヴでの海亀や鮫のマサラ、立ち寄ったインド人の友人宅でごちそうになった野菜カレー、カルカッタのレストランで感動したチキンカレーの味が
細胞に記憶されていきます。
そんな折帰国後、マニアに伝説の!?もう現在は絶版でプレミアもついている一冊の本に出会います。

さっそく、この本のレシピ通りに作ってみると、私のような素人でも「!!!」というくらい本格的で次元の違うカレーになっていきました。
まさに記憶のインドの味に迫っていける感じ・・
「私のカレーの師匠だ!!」と心の中で勝手に慕っておりました(笑)
やがて数年前・・
やっと念願の著者・渡辺玲さんの料理教室に参加させて頂くことができました。
先週は2回目の参加も・・

気さくな渡辺さんは、ひとつひとつの作業の意味、より本場の味に近づいていける為のポイントを、とても丁寧にオープンに教えてくれます。

今まで自己流で適当にやっていた人間には、目からウロコの連続(゜o゜)
本をみながらでさえ、勝手な解釈のもと、いかに「我流の足し算」でカレーを作ってきたのかよくわかりました。
一番大きく感じたポイントはオドロクほど、スパイスの種類と使用量が少ないことでしょうか。
もっと正確には、粉の香辛料の使用はびっくりするほど、少ない・・
そのかわり、効果的に粒のスパイス、生のスパイスで巧みに風味をつけていきます。

その他、うまくつくれる1回の量、適当な鍋の大きさ、抜きどころと妥協しない方がいいポイントなど全体を通してのコツを、わかりやすく教えて頂けました。
先週の教室では、都内某有名店のシェフさんが研修に来られていたり、渡辺さんの師匠、ボンベイTajのシェフの口伝(!)なども飛び出し、かなり興奮の内容でした。

カレーの香辛料は、漢方薬の素材ばかり。
ひとつひとつの薬効的には健胃、消化促進、強壮などもろもろありますが、総じて言えば「身体を中から温めて、代謝を上げてくれる食べ物」
現代の日本人に多い、「冷えて代謝・免疫力の下がった」方々にはとてもオススメのメニューなんです。野菜を美味しく食べる調理法としても、美容にもグーですね!
・・なんて最後はなかば強引に健康のお話しにつなげてみます(^^)ゞ
カレー作りは、まさに鍼灸の臨床を究めること(引き算=やり過ぎず無駄のない洗練)にも繋がり、実益もありやめられそうにありません(笑)

とうとう最近育てはじめてしまったカレーリーフ(南洋山椒)
南インド、スリランカ、モルディヴ系統カレーには欠かせません。
comments(0), -, - -
